写真展「不感時間観測」

『不感時間観測』
ある日手に入れたハーフサイズのカメラの記録の断片。
近所で、自宅で、帰省先で、旅先で、脈絡のない記録。
七十二枚撮りになったフィルムが三ヵ月以上入りっぱなしということもざらにあった。
だが特にまとめようと意識していなかった写真たちは、羽が伸びたようにコンタクトシートの上を自由に漂っているようにみえた。
時間と場所と、自分に縛られていない写真だと思った。
「不感時間」とは、「検出器などで、ある事象を検出したあとに、次の事象を検出できるようになるまでの時間」という物理用語らしい。
それはこの断片的な時間のことのような気がした。
次のことをはじめるまでの隙間のような時間は、振り返ると凝り固まった自分自身を解してくれていたようにも思える。

鈴木拓也写真展『不感時間観測/DEAD TIME INSPECTION』
2024年11月3日(日)~11日(月)
@ギャラリー街道
〒164-0001 東京都中野区中野5丁目14−5
・オープン
日 月:13:00~19:00 木 金 土:20:00~22:00
・クローズ
火 水:休廊
※変則会期・変則営業時間となりますのでご注意ください。
※会場で『不感時間観測/DEAD TIME INSPECTION』10枚入りポストカードセットを販売。
詳細はこちらから。
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